先に結論
- 費用をいちばんおさえやすいのは、ご家族が船に乗らない「委託散骨」です。 当サイト掲載業者の公開料金では、委託散骨(粉骨込みの総額)の中央値は55,000円で、合同散骨(中央値132,000円)や貸切散骨(中央値220,000円)より低くなっています。
- 委託散骨でも、粉骨込みの総額は17,800円から330,000円まで幅があります。 38社のうち、5万円以下は15社、3万円以下は5社でした。
- 安いプランには、「日時を指定できない」「散骨する海を選べない」「来店や小さい骨壺が条件」などの条件がついていることがあります。
- 比べるときは、表示額ではなく「粉骨込みの総額+送料+洗浄・乾燥」で考えます。 粉骨が別料金だと、表示額が同じでも総額が3万円以上変わることがあります。
この記事の数字は、当サイト掲載業者の公式サイトに公開されている料金を、2026年10月18日までに当サイトが確認して集計したものです。料金は変わることがあるため、申し込む前に各業者へご確認ください。
形を選ぶ:委託・合同・貸切で費用が大きく変わる
海洋散骨の費用は、まず「どの形で行うか」で大きく変わります。
| 形 | ご家族の乗船 | 掲載業者の料金(中央値) | 集計した社数 |
|---|---|---|---|
| 委託散骨 | 乗らない(業者に任せる) | 55,000円(粉骨込みの総額) | 38社 |
| 合同散骨 | 乗る(ほかのご家族と同じ船) | 132,000円(表示額) | 19社 |
| 貸切散骨 | 乗る(ご家族だけで船を借りる) | 220,000円(表示額) | 43社 |
費用をおさえたい場合は、委託散骨がいちばん選びやすい形です。ただし、委託散骨ではご家族が散骨に立ち会えません。立ち会いたい気持ちが強い場合は、合同散骨も候補になります。3つの形の違いは委託散骨・合同散骨・貸切散骨の違いで詳しくご説明しています。
委託散骨の料金帯(粉骨込みの総額)
当サイトで粉骨込みの総額が分かった38社の分布は、次のとおりです。
| 粉骨込みの総額 | 社数 |
|---|---|
| 3万円以下 | 5社 |
| 3万円超〜5万円以下 | 10社 |
| 5万円超〜6万円以下 | 10社 |
| 6万円超〜10万円以下 | 11社 |
| 10万円超 | 2社 |
- 中央値は55,000円で、55,000円ちょうどの業者が9社ありました。
- 郵送での受け付けを公式サイトで確認できた24社に限ると、中央値は44,000円でした。
- 10万円を超えたのは2社で、1社は宮古島でボートを出して代行する内容のプラン、もう1社は代行散骨の料金に粉骨料が別途かかる業者でした。
3万円以下の例
総額が3万円以下だった業者は、次のとおりです(金額は税込・粉骨込み。2026年10月15〜18日に確認)。それぞれ条件があるので、カッコ内もあわせてご覧ください。
- みらい散骨:東京湾代行散骨 17,800円(郵送の場合の送料は別。お墓に納めていたご遺骨は乾燥作業料11,000円)
- まごころ粉骨&散骨代行:東京湾北部 18,000円(7寸の全骨を郵送する場合の定価。発送の送料約1,800円は別。海域によって22,000〜25,000円など)
- ゆたかに粉骨:代理散骨プラン 28,800円(6寸・7寸の全骨を郵送する場合。送料込み。散骨場所は東京湾か相模湾のおまかせ)
- おこつ供養舎:東京湾 29,700円(相模湾・大阪湾は38,500円、沖縄は49,500円)
- 海洋散骨オーシャンズ:散骨代行プラン 29,700円
並び順は総額の安い順です。当サイトは、どの業者が良いかを順位づけしていません。料金以外の点(証明書・約款・散骨する海など)も、各業者のページで確認してください。全体の一覧は委託散骨の比較ページで、粉骨込みの総額の順に並べ替えられます。
安いプランに多い条件
料金が低いプランには、次のような条件がついていることがあります。ご家族にとって譲れない点がないか、先に確認しておきましょう。
日時や海域を選べない
委託散骨では、天候や船の予定に合わせて業者が散骨の日を決め、日時を指定できないプランが多くあります。掲載業者のなかには、ほかのご家族のご遺骨が一定数集まり次第まとめて散骨する、と明記しているプランもありました。また、散骨する海を業者が選ぶ「おまかせ」の場合に安くなる例もあります。
ゆかりのある海で散骨したい場合は、海域を指定できるプランかどうかと、その場合の料金を確認してください。同じ業者でも、海域によって料金が変わることがあります(例:おこつ供養舎は東京湾29,700円、沖縄49,500円)。海域ごとの業者は海域ごとの散骨業者から探せます。
来店・持ち込みや、骨壺の大きさが条件
「◯千円〜」と書かれた低い料金が、来店して持ち込む場合だけの料金だったり、小さい骨壺(分骨用など)の料金だったりすることがあります。当サイトでは、郵送で全骨(6〜7寸の骨壺)を頼む場合の額にそろえて比べるようにしていますが、公式サイトで条件が書き分けられていない場合もあります。お手元の骨壺の大きさを伝えて、総額を確認するのが確実です。
報告や写真が少ない
散骨のときの写真や動画、散骨証明書の有無は、プランによって違います。安いプランでは、写真がつかなかったり、証明書が有料だったりする場合もあります。散骨証明書については散骨証明書とは?をご覧ください。
表示額だけで比べると見落としやすい費用
粉骨が別料金
散骨の料金とは別に、粉骨の料金がかかる業者があります。当サイトの掲載業者では、粉骨が別料金と確認できた業者が8社ありました。
たとえば次のような例があります(2026年10月時点の公式サイトで確認)。
- ブルーオーシャンセレモニー(本部):東京エリアの代行委託散骨 55,000円に、粉骨料33,000円が別途 → 粉骨込みの総額 88,000円
- 海洋散骨 あまね:代行散骨 55,000円に、粉骨33,000円が別途 → 粉骨込みの総額 88,000円
- 日本改葬協会(散骨船長):代行委託散骨 20,900円に、パウダー代22,000円が別途 → 粉骨込みの総額 42,900円
表示額が同じ55,000円でも、粉骨込みのプランと粉骨が別のプランでは、総額が3万円以上違うことになります。
送料・送骨キット
ご遺骨を郵送するときの送料は、利用者の負担としている業者が多く見られました。掲載業者の公開情報では、送料の目安として800〜1,500円程度、約1,800円などと案内している例がありました。梱包用の送骨キットを有料(数千円)で用意している業者もあれば、送料込みの料金にしている業者もあります。送り方は粉骨を郵送で頼む流れと梱包のしかたで説明しています。
洗浄・乾燥
お墓や納骨堂から取り出したご遺骨は、湿っていたり汚れていたりして、洗浄や乾燥が必要になることがあります。掲載業者の公開料金では、5,500円程度から33,000円まで幅がありました。墓じまいのあとに散骨する場合は、この費用も含めて見積もりを取りましょう(墓じまいから散骨までの流れと費用)。
2柱目以降の料金
ご夫婦など、複数の方のご遺骨を一緒に頼む場合は、2柱目以降の料金も確認しておきます。掲載業者のなかには、2柱目以降を1柱目より低い料金にしている業者や、複数の方をまとめて頼めるプランを用意している業者があります。
費用の内訳の全体像は、海洋散骨の費用の内訳にまとめています。
安さだけで決めないために確認したいこと
料金をおさえることは大切ですが、散骨はやり直しができません。料金とあわせて、次の点も確認しておくと安心です。
- 約款が公開されているか:厚生労働省のページに掲載されている「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」は、散骨事業者が約款を整備して公表することや、費用の明細書を契約書に添付することを求めています。
- 散骨する海域と方法が説明されているか:どこで、どのように散骨するのかが案内されているか。
- 散骨証明書が出るか:散骨が行われたことを書面で残せるか。
- 追加費用の条件がはっきりしているか:送料、洗浄・乾燥、海域の指定などで、いくら増えるのか。
業者の選び方は散骨の業者の選び方で、契約前の注意点は散骨のトラブルを避けるためにでご説明しています。
まとめ
- 費用をおさえるなら、委託散骨が選びやすい形です。掲載業者の粉骨込みの総額の中央値は55,000円で、3万円以下の業者も5社ありました。
- 安いプランには、日時や海域を選べない、骨壺の大きさや来店が条件、写真や証明書が少ない、といった条件がついていることがあります。
- 表示額ではなく、粉骨込みの総額に、送料・洗浄や乾燥・2柱目以降の料金を足して比べてください。
- 料金は変わることがあります。最新の金額やご自身の条件での金額は、各業者へご確認ください。
比較ページのご案内
- 委託散骨(郵送OK)の比較:粉骨込みの総額の安い順に並べ替え
- 料金相場:掲載業者の公開料金から集計した相場
- 海域ごとの散骨業者
- 粉骨の比較
出典
- 料金・条件:当サイト掲載業者の公式サイト(各業者のページに出典URLと確認日を記載。2026年10月15〜18日に確認)
- 厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」(2026年10月21日閲覧):https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001321304.pdf